
正直に言うと、これに気づいたのは結構最近だ。
1300日以上Duolingoを続けてきて、今さら「設定を変える」なんて発想がなかった。日本語インターフェースのまま、フランス語やスペイン語をポチポチやる。それが当たり前だと思い込んでいた。
でもある日、ふと思ったんです。「あれ、これ英語で操作したらどうなるんだろう」って。
試しに設定画面を開いて、表示言語を英語に切り替えてみた。それだけ。たったそれだけなのに、なんというか、学習の景色が変わった。
何が変わったのか
一番わかりやすいのは、説明文の言語が変わることだ。
例えばフランス語のレッスンで、文法のヒントが出てくる。「この動詞はこう活用します」みたいなやつ。今までは日本語で読んでいた。それを英語に切り替えると、当然その説明も英語になる。
最初は「え、面倒くさくない?」と思った。日本語で理解できるものをわざわざ英語で読み直すなんて、遠回りじゃないかと。
でも実際にやってみると、これが不思議と頭に入ってくる。フランス語の文法を英語で説明されると、なぜか腑に落ちる瞬間がある。たぶん日本語とフランス語って文法構造の距離が遠すぎて、説明されてもピンとこないことが多いんだけど、英語とフランス語は同じヨーロッパ言語圏だから、説明の「対応関係」がしっくりくるんだと思う。
これ、実際にやってみないとわからない感覚だった。
「踏み台」としての英語、ここで初めて機能する
この連載でずっと言ってきたことだけど、英語を「ゴール」にすると疲れる。TOEICのスコアとか、ネイティブ発音とか、そういうのを目指し続けると、どこかで息切れする。
でも英語を「他の言語を学ぶための道具」として使うと、急に気が楽になる。
Duolingoの言語設定を英語にするというのは、まさにこの発想そのものだ。英語の勉強をしているわけじゃない。英語を「使って」、フランス語やスペイン語やイタリア語を学んでいる。目的語が変わるだけで、心理的な負担がまるで違う。
英語の説明文を読むとき、「これは英語の勉強だ」と身構えていない。「フランス語を理解するための手がかり」として読んでいる。だから疲れない。むしろ楽しい。
具体的にどう変わる? やってみた感想
いくつか気づいたことを並べてみる。
1. 単語の意味がダブルで入ってくる フランス語の単語を、英語の単語で理解する。例えば「boulangerie」を「bakery」と紐づける。日本語で「パン屋」と覚えるより、なぜか記憶に残りやすい。理由は分からないけど、たぶん英語とフランス語の単語って語源が近いものが多いから、音とスペルの類似性で覚えやすくなるんだと思う。
2. 英語力が勝手に補強される これは完全に副産物だけど、フランス語の説明を英語で読み続けていると、いつの間にか英語の語彙も増えている。文法用語(conjugation, adjective, subjunctive とか)を英語でそのまま覚えるようになる。狙ってなかったのに、英語力までついてくる。
3. 「日本語脳」から離れられる これが一番大きいかもしれない。日本語で考えながら外国語を学ぶと、どうしても頭の中で日本語→外国語の翻訳作業が入る。でも英語インターフェースだと、英語→フランス語という、もう少し近い距離での変換になる。翻訳の「段差」が減る感じがする。
注意点も一応書いておく
いいことばかり書いたけど、正直つまずくこともある。
英語の説明文自体が難しくて、意味がわからないまま先に進んでしまうことがある。特に文法用語に慣れていないと、「past participle って何だっけ」となって、そこで一度立ち止まる必要が出てくる。
あと、疲れている日にやると単純に情報量が増えて負担になる。日本語なら一瞬で理解できることが、英語だとワンクッション入る。だから体調や気分によっては、日本語設定に戻す日があってもいいと思う。実際、僕もたまに戻す。完璧に英語設定で通し続けているわけじゃない。
やり方(念のため)
一応、操作手順も書いておく。
- Duolingoアプリを開く
- プロフィールアイコンから設定(Settings)を開く
- 「アプリの言語」または「App Language」という項目を探す
- 英語(English)に変更する
これだけ。1分もかからない。
戻したくなったらいつでも日本語に戻せるので、気軽に試してみてほしい。
最後に
この「言語設定を英語にする」というテクニック、地味だけどけっこう効く。英語を勉強の対象から外して、道具として扱う。その感覚を一番手軽に体験できるのが、実はこのDuolingoの設定変更なんじゃないかと思っている。


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