
結論から言うと、これは「勉強」というより完全に「遊び」だ。ゲーム感覚でやってみたら、思った以上にクセになった。
きっかけは、自分の英語を読み返して恥ずかしくなったこと
先日、過去に自分が書いた英語のメッセージや日記を、なんとなく読み返す機会があった。文法的には別に間違っていない。でも、なんというか、妙に硬い。中学英語の教科書をそのまま引き伸ばしたみたいな、無難で個性のない文章が並んでいた。
「I think that this is very good.」みたいな文を自分で書いておいて、「いや、これネイティブ絶対こんな言い方しないだろ」と一人で突っ込んでしまった。
そこでふと思いついた。「これ、ChatGPTに分析させたら面白いんじゃないか」と。
やり方は驚くほどシンプル
やったことはこれだけだ。自分が過去に書いた英語の文章(日記でもLINEの返信でもなんでもいい)を、まとめてChatGPTに貼り付ける。そして、こう聞く。
「以下は私が書いた英語の文章です。私の英語表現にはどんなクセがありますか?よく使いすぎている表現、逆に使えていない表現、不自然に硬い言い回しなどを分析してください。」
これだけで、けっこう的確に返してくる。僕の場合は「I think that〜」を使いすぎている、「very」を多用しすぎている、感情表現のバリエーションが乏しい、みたいな指摘をもらった。正直、図星すぎて笑った。
本番はここから。「1ランク上」に変換してもらう
分析してもらったら、次のステップがこの遊びの本番だ。
「この中でよく使っている表現を、もっとこなれた自然な言い方に変換してください。ネイティブが日常会話で使うようなカジュアルで自然な表現にしてください。」
例えば「I think that this is very good.」を投げると、状況に応じて「Honestly, this is pretty solid.」とか「This actually turned out really well.」みたいな、もう少し体温のある表現を返してくれる。
「very good」の代わりに出てくる表現のバリエーションを見ているだけで、単純に面白い。語彙の勉強というより、「あ、ネイティブってこういうニュアンスの調整をしてるんだ」という発見のゲームに近い感覚だった。
なぜこれが「勉強」じゃなくて「遊び」なのか
普通の英語学習だと、「正しい表現を覚えなさい」という一方通行の圧がある。テキストに書いてあることを、こちらが従う形で吸収する。
でもこのやり方は逆だ。素材は自分自身の文章。分析対象も自分。だから「直される」というより「自分の話し方のクセを、鏡に映して見ている」ような感覚に近い。ダメ出しされている感じがしない。
しかも、この作業自体、英語を勉強しているというより、自分のキャラクターを英語でどう表現するか、みたいなロールプレイの延長にすら感じられる。
この連載の文脈で言うと
このカテゴリでずっと言っている「英語は踏み台」という話とは、実はちょっと違うベクトルの記事になった。今回は英語そのものを磨く話だからだ。
でも根っこは同じだと思っている。英語力を伸ばすこと自体が目的なんじゃなくて、「AIを使って、自分の言語表現を客観的に眺める遊びを楽しむ」というのがこの記事の本質だ。対象がたまたま英語だっただけで、この遊び方はフランス語でもスペイン語でも、同じように応用できる。
実際、次はフランス語の日記をChatGPTに投げて、同じことをやってみようと思っている。
おまけ:使ってみて気づいた注意点
一点だけ。ChatGPTが提案してくる「こなれた表現」は、時々カジュアルすぎることがある。ビジネスメールに使うにはラフすぎる言い回しを、そのまま採用しそうになったことが何度かあった。
なので、「この表現はどんな場面で使うのが適切ですか?」と一言添えて聞くようにしている。これだけで、フォーマル度合いのミスマッチはだいぶ防げる。
遊びとはいえ、そのくらいの一手間はかけておいたほうがいい。
結論から言うと、これは「勉強」というより完全に「遊び」だ。ゲーム感覚でやってみたら、思った以上にクセになった。


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